クラウド型 ワークフロー

ワークフロー業界、「2014年のまとめ」と「2015年の予想」

2015年、ワークフロー製品は 「クラウド化」 が進むのだろうか? 実際、その 「動き」 は既にあるが。。。

◆◆1. Questetra の2014年

クエステトラ社の2014年は、、、いや2014年も、、、クラウド型ワークフロー『Questetra BPM Suite』を創り続けた一年だった。 (そりゃ、まぁ「専業」ですから…)

◆1-1. 製品の評価

2013年の年末に公表された『Gartner マーケットスコープ』において「Promising: 潜在能力を示している」と評価された。しかしその後2014年中においては、特に目立った評価を受ける事は無かった。

Research and Markets の『Global BPM PaaS Market 2014-2018』 にも掲載はされたが「評価らしいコメント」は頂いていない。

# まぁ、頻繁に調査され評価されるのは、精神的にツラいので、このくらいの頻度で十分デス。

<Gartner MarketScope: Business Process Management Platform as a Service (bpmPaaS)> (14製品)
Appian – AppPoint Software Solutions – Barium – BP Logix – Eccentex – edorasware – Fujitsu – Interneer – Knowesia – Kofax – OpenText – Pegasystems – PNMsoft – Questetra
※参考) [Blog] IT 会社には 「通信簿」 がある?
<Global BPM PaaS Market 2014-2018> (33製品)
Appian Corp. – IBM Corp. – OpenText Corp. – Pegasystems Inc. – Adeptia Inc. – Adobe Systems Inc. – Barium AB – BizFlow Corp. – BP Logix Inc. – Colosa Inc. – Eccentex Inc. – Edorasware AG – Fujitsu Ltd. – Interneer Inc. – Integrify – Knowesia – Kofax Inc. – Metasonic AG – MicroPact Inc. – OpenWork – Oracle Corp. – Perceptive Software – PNMsoft – Progress Software Corp. – Questetra Inc. – Rage Frameworks – Red Hat Inc. – Roubroo – RunMyProcess – Software AG – Tibco Software Inc. – Whitestein Technologies – XMPro Inc.
※参考)[Blog] 世界 BPM 市場レポート(2014-2018)

 

◆1-2. 製品の開発

製品開発的な話としては、2013年から取り組んでいる「バージョン9シリーズ」の総仕上げとして「9.8」と「9.9」をリリースした。平たく言えば『自動処理工程』において出来るコトを増やした。(←例えば、勝手に気象情報を取ってきてくれるとか、勝手にPDF作ってくれるとか…)。

そしてその後、久々の(2年ぶりの)メジャーバージョン「10.0」をリリースした。バージョン10シリーズでは『モニタリング』(←監視警告とか集計とか分析とか)を強化して行こうと思う。

ちなみに「v10」を記念して(?)、無料枠を「10ユーザ・1 GB」に拡大した。これまでも「5ユーザ・0.5 GB」の Free SaaS を提供してきたが「5人では製品の評価テストしかデキン」に対応した。これによって、(10名以下のチームであれば/大きな組織でも10名以下に細分化して頂ければ)、永年無料で使って頂ける様になった。

 

◆1-3. 製品紹介文

2014年で使いまわした(!?)「製品紹介文」は以下の通り。「ワークフロー製品」と「BPM製品」に明確な区分が無くなってきた背景を踏まえて、「ワークフローも自動工程を設置できる御時世」と言う論調に変えた。

◇Questetra BPM Suite とは
近年、業務データの受け渡しにワークフロー製品が利用されるケースが盛んになってきたと言えます。ワークフロー製品を用いることで、「ペーパレス」(電子化)や「案件進捗の可視化」だけでなく、「消費税額の自動計算」や「請求書PDFの自動生成」など、様々な業務効率向上(業務改善)を実現できるようになりました。『Questetra BPM Suite』 は、インターネット環境があればその日から稼働させる事ができるクラウド型のワークフロー製品で、在宅勤務やモバイルワーク(テレワーク)も幅広くサポートします。
最大の特徴は業務の流れをDrag&Drop操作で簡単に設定できるところにあり、「メール自動送信」や「業務間の接続」といった自動処理設定であってもプログラミング知識を必要としません。したがって「稟議フロー」、「翻訳フロー」、「クレーム対応フロー」 など、様々な業務フローを現場主導で改良し続ける事が可能です。またスクリプト知識やプログラミング知識をお持ちの方であれば、データ加工する自動工程やAPI を使ったIoT連携の仕組みなどを拡張して頂くことも可能です。

drag-drop-workflow

 

◆◆2. ワークフロー製品、2014年の動向

2014年の「ワークフローシステム市場」を勝手な主観でまとめてみる。 (あぁ、イロイロ言われるんだろうなぁ)

◆2-1. クラウド型への移行

1番目の感想は「クラウド型への移行が更に進んだ」になる。(2013年と同じ感想…。そして2015年も同じになるかも…)

これまで「クラウド」と言えば「OSレベルのサービス」(IaaS クラウド)のイメージしかなかったと思う。新聞紙面においても「クラウドの活用」というコトバは「サーバを持たない」くらいの意味しか無かったと思う。実際、他の2つ(PaaS と SaaS)に比べて市場規模が大きく、技術者の間でも Amazon Web Service さんをイメージする人が多い。

しかし、2014年に至って、徐々にではあるが「ソフトウェアのサービス」(SaaS クラウド)の領域も注目される様になってきた。個人的な感想でしかないが、先行する 『Google Apps』 (SaaS Office 製品) に対し、 Microsoft さんの 『Office 365』 の反撃/猛攻が始まったのはデカイ。つまり、大手企業も含めて、

「≪メール≫や≪スケジュール≫なんて、クラウドで当たり前」
(≒「メールサーバなんて自社運用しない」)

くらいの勢いで議論されるようになり、数多くの会社で SaaS クラウドに対する理解が深まったと言える。何やら気が付けば「クラウド・ファースト」なんて言葉まで。。。

もっとも、(ワークフロー製品を作る立場としては残念ながら)、

「≪ワークフロー≫も、クラウドで当たり前」

という認識にまでは至っているとは到底言い難い。ワークフロー製品ベンダとして、ますますの努力が求められるところだ。

#しかし、それでも、ワークフロー分野やその周辺においても「クラウド型への移行」の方向性を指し示す事例がいくつか挙げられる。たとえば、パナソニック ネットソリューションズさんの「MajorFlow」クラウド版の提供を開始して他製品との連携を深める機能を強化したり、イントラマートCSIさんが「intra-mart Cloud-Base」を開始したり、さらには、サイボウズさんのガルーン4がクラウド版アタリマエ~のノリで発売されたり、 kintone の認知度が飛躍的に高まったり、、、などなど。

#ちなみに、先進的な企業では、「沢山のクラウドサービスを使い分けるのがイヤ」とか「一元的に管理したい」と考えるムキも増えてきた。もっとも、、、「ワークフローシステムで一元的に管理したい」というヒトより、「開発力あるから PaaS 環境を利用して管理したいな」というヒトの方が多い。。。

 

◆2-2. キャッチコピー「プログラミング不要」

2番目の感想は、プログラミング知識を必要としないインターフェースが強調される様になったコト。別にワークフロー製品に限らないが「複雑な設定もマウス操作だけでデキちゃう」と言う自然な流れが色々な製品領域で具現化している。

ワークフロー製品においては、

(1) 「Drag&Drop」で業務の流れを設定する
(2) 「Drag&Drop」でデータ項目定義する

の2機能において使われる。裏返せば「複雑な設定も自分達でヤルんだ/ヤルべきなんだ」と言うユーザ意識の表れかもしれない。(「モデル駆動型」と言う表現も近い)

まぁ、どの製品も「高度なワークフロー製品」と言うのは昔から変わらないのだが、(←ウチも含めて)、どこまで高度な事が「プログラミング不要」で出来るのか? どの機能から「プログラミングやスクリプトの知識を要する」のか? は、ナカナカ表現しづらい。他例で言えば、表計算ソフト(たとえば Excel)の関数やマクロに似ている。

 

◆2-3. 「業務プロセス管理」のアピール

「業務プロセスを管理し改善サイクルを回しましょう」と言う宣伝文句を良く見かけるようになった。

ガートナー社が定義しているところの「業務プロセス管理」(BPM)ではなく、もっとユルイレベルでの「業務プロセス管理」だ。実際、「改善サイクルを回すぞ」、と考える人が増えたのだと思う。2014年の流行語に「アベノミクス」と言う言葉もあるが、景気回復を願う投資は、企業の「アシコシ」を強める投資でなければならないのだろう。

ちなみに、2014年には「ワークフロー製品というようり BPM 製品が欲しい」とおっしゃる(神々しい)お客さんに何人か出会う事ができた。いやぁ、時代は進んでいる。。。(ハイ。Questetra は、ホントは「ワークフロー製品というより BPM 製品」デス)。

 

◆◆3. 勝手な 2015年 の予想

以下、簡単ながら予想と記録を残して、2014年の仕事を終えようと思う。

◆3-1. 淘汰と参入

ワークフロー製品は本当に多い。こんなに多いと、ユーザさんも比較検討がタイヘンだ。

しかし今後は、淘汰が進むだろう。特に「クラウド型ワークフロー製品」は、その種類が一気に減るのではないだろうか。無料化や OSS 化なども進むような気がする。つまり体力のない会社は撤退して行くと思う。(あ、ウチもそんなに「体力」ないんデスけど。。。ううぅ、でも気力はメッチャある!)

また、従来と同様、オフィススイート(Suiteとは「セット」みたいな意味。洋服のスーツも同じ)製品に内包されたワークフローを活用する企業も増えるだろうが、一方でストレージ製品/文書管理製品に内包されたワークフローを活用する企業が出てくるだろう。(あああ、、ウチとしてはワークフローそれ自体が「BPMスイート」だと思ってるので、「本格的なワークフロー製品」としての Questetra を導入して頂ければと思っているワケでありまして、ゴニョゴニョ。。。)

#もちろん「ワークフロー製品」が「社内SNS製品」や「Backend製品」の領域を内包するケースも、近い将来確実に出てくる。。。

さらに同時に、クラウド型ワークフロー製品においても「サービスレベルの設定」が加速する。(わわわ、、、はい「実績公開」まではしてマス。。。はい、設定シマス)

 

◆3-2. ブランド化

一方で、社内サーバ設置タイプ(業界内では「オンプレ」とか「オンプレミス」とか言う)はブランド化が進む。

これまた洋服と同じで、オーダーメイドな(SIな)感じのワークフロー製品は継続して必要とされる。ただ、ブランド化が進んで、こちらも多かれ少なかれ淘汰が進むと思われる。しかしその動きは遅い(ゆっくりな)ハズ。

 

◆◆4. 以下は2014年の記録

かなり雑多な記録(メモみたいな感じ)で、ゴメンナサイ。。。今年2014年を振り返って、(将来においても振り返れるために)、記録。

◆4-1. 検索エンジンの上位に来るワークフロー製品 (2014-12-25 調査)

自分達も作っておいてナンだが、、、(そして毎年の様にオモウが)、、、こんなに沢山「ワークフロー製品」が必要なのだろうか。。。 (うーん、頭がイタイ。。。他の産業の方から見れば「馬鹿げた状態」なのだと思う)

以下、日本語環境において「ワークフロー」を検索した際に、上位に表示されるワークフロー製品のリスト。(製品関連の情報ページを含む)。あ、言っときますけどコレ、「シェア」とか「売れ行き」とは関係ないデスよ。強いて言えば、広告宣伝費(SEO対策費)に依存するリスト。

※ ユーザ履歴の影響しないシークレットウィンドウで調査
※ 設定代行や初期導入支援などのオプション費用は含まない

-1. R@bitFlow: RICOH JAPAN – 518万円
-2. X-point・AgileWorks: ATLED – 【540円/人月】
-3. rakumo: 日本技芸 – 【324円/人月】
-4. SpaceFinder: ダイキン工業 – 300万円(推)
-5. intra-mart: NTT DATA INTRAMART – 【2484円/人月】
-6. ワークフローEX: Knowlbo – 【???円/人月】
-7. 楽々ワークフロー: 住友電工情報システム – ???万円
-8. サイボウズ ガルーン: サイボウズ – 【912円/人月】
-9. Streamline: ミトリ – 【324円/人月】
-10. WaWaFlow: アイアットOEC – 【702円/人月】
-11. J-MOTTOワークフロー: リスモン・ビジネス・ポータル – 【378円/人月】
-12. パソコン決裁 DocGear Cabinet: シャチハタ – 86万円
-13. LS クラウド・ウェア: リトルソフト – 【324円/人月】
-14. MajorFlowクラウド: パナソニックネットソリューションズ – 【432円/人月】
-15. OpenCube WorkFlow R/1 for SharePoint: NTTデータ・スマートソーシング – 97万円
-16. Create!Webフロー: インフォテック – 74万円
-17. Questetra BPM Suite: クエステトラ – 【1000円/人月 ・ 無料】
-18. EXPLANNER/FL・FlowLites: NEC – 259万円
-19. 組織ワークフロー: ネクストセット – 【100円/人月】
-20. Web Plant: キヤノンソフトウェア – 216万円(推)
-21. Gluegent Flow: グルージェント – 【???円/人月】
-22. アリエル・エンタープライズ: アリエル・ネットワーク – ???万円
-23. Activiti: Alfresco Software – OSS
-24. cloudstep Workflow: システナ – 【???円/人月】
-25. Integrated WorkFlow: エヌシーアイ – ???万円
-26. Hi-PerBT ワークフロー: 日立ソリューションズ – ???万円
-27. WebSERVE smart ワークフロー: 富士通システムズ – ???万円
-28. ExchangeUSE: 富士電機 – 75万円
-29. 繋吉ワークフロー: 吉積情報 – 【259円/人月】
-30. サテライトオフィス・ワークフロー for Google Apps: Sateraito Office – 【100円/人月】
-31. 業務デザイナー: ユニオンシンク – ???万円
-32. GlobalFlow5: パナソニック – 75万円
-33. eValue NS: 大塚商会 – 145万円
-34. desknet’s NEO: – 【716円/人月】
-35. 皆伝!ワークフロー: スミセイ情報システム – ???万円
-36. Redmine: redmine.org – OSS
-37. Image Flow Foundation: 日本ユニシス – ???万円
-38. POWER EGG: ディサークル – 96万円
-39. ひびき Sm@rtDB: ドリーム・アーツ – ???万円
-40. ActionPassport: イーネットソリューションズ – 【453円/人月】
-41. Box Workflow: BoxWorks – 【600円/人月】
-42. Galileopt NX-I: ミロク情報サービス – ???万円
-43. ネクストワークフロー: リンコムネクスト – ???万円
-44. IntrameriT Workflow: 都築電気 – 124万円
-45. リシテア Flow: 日立ソリューションズ – ???万円
-46. ExiveFlow: 丸紅ITソリューションズ – ???万円
-47. NIコラボ スマート: NIコンサルティング – 【540円/人月】
-48. Joyzo (kintone): Joyzo – 【842円/人月】
-49. ALIVE WF: 三菱電機ビジネスシステム – 500万円
-50. OpenText Process360: オープンテキスト – ???円
-51. Nintex Workflow 2010: リアルコム – ???円
-52. ワークフローEX for Dream21: ピー・シー・エー – 75万円
-53. Rugthymeワークフロー: 東芝ソリューション – 円
-54. Dugong: 電算 – ???円
-55. ThemiStruct-ワークフロー: オージス総研 – ???円

 

◆4-2. (番外編):「いいね」を沢山もらったQuestetra記事

以下は、かなりどうでもイイ一覧。。。つまり、「30以上の Like をもらった記事」の一覧。(う、ただの業務メモとも言う)。

でも、タイトルを一覧するだけで2014年に何があったかダイタイ分かる。クラウドサービスにとっては、(いや、インターネットサービス全体にとって)、セキュリティ技術に大きく動揺した一年だったようにも思う。

(ちなみに2014年のスタッフブログ 『Questetra BLOG』 は56本。毎週、誰かが書いている計算。)

-1. (123) 2014年6月9日: 超交流会2014を終えて
-2. (89) 2014年8月22日: こおり水、かぶらない。。。 って、ダメかな?
-3. (60) 2014年1月10日: 情報技術の未来予想、2014年新春
-4. (57) 2014年5月15日: 超高速開発で情報システム部門が本来の役割を取り戻す
-5. (54) 2014年6月17日: 「業務プロセス改善事例集」をプレゼント!
-6. (47) 2014年6月27日: ベンチャーがんばろー! 世界 GDP のために !!
-7. (46) 2014年5月14日: BPM製品とOffice365・Salesforce・サイボウズ等との連携事例(連携事例集その1)
-8. (44) 2014年9月24日: Excel で作った申請書から簡単にワークフローを開始する方法
-9. (44) 2014年8月12日: ベンチャーが業務改善に取り組む方法
-10. (43) 2014年8月12日: TMJ 社、Questetra 活用事例を講演
-11. (40) 2014年11月28日: クラウド型ワークフローを創り続ける理由
-12. (38) 2014年4月10日: フィールドエンジニアリング事業を成功に導くBPM 概要編
-13. (37) 2014年9月26日: ヒト・モノ・カネ・情報、、、ジョウホウとは何さ?
-14. (37) 2014年7月18日: BPMフォーラム2014 出展レポート(前編)
-15. (37) 2014年4月18日: OpenSSL? 心臓出血!? ナニソレ??
-16. (32) 2014年7月11日: 漏洩事件に思う
-17. (32) 2014年3月14日: IT 会社には 「通信簿」 がある?
-18. (32) 2014年2月28日: 業務をカイゼンできるのは、アンタだよ アンタ!!
-19. (31) 2014年1月27日: みんな知るべきクラウド技術 「OAuth」 ってナニ?

 

◆5. まとめ

相変わらずの乱文で申し訳ないデス。みなさま、2015年もよろしくお願いします。

cloud-workflow

 

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