クラウド型 ワークフロー

講演の帰り道にて、子供の教育を憂う

先日、ある地方の国立大学の講義にて、講演をする機会がありました。
その前後で担当の先生と、生徒の進路についての話になったのですが、

「地方の国立大学では、大学院に進学できるほど裕福な子は少ない。大学院修了後の方が就職状況も良いのだけど、経済事情から就職を選ぶ。京都大学は裕福な家庭の子供が多かったけどね。」

という言葉が印象に残りました。

偶然ですが、京都への帰りの電車内で池上彰さんの新書を読んでいたのですが、その中に

「日本は教育に対する公共投資が少ない。OECD からは、特に幼児教育に対する投資を求められている。」

という内容の話がありました。日本は先進国の中でも教育に対する投資額が少なくないものの、内訳として民間投資(要は親の子供への投資)の比率が高く、公共投資が少ないとのことです。

「大学の上位校の入学者は、以前より親の経済力の影響が強くなっている。経済力のある家庭の子供でないと、大学の上位校への入学が難しくなっている。」

という話を聞いたこともあったので、先の大学の先生の言葉が印象として残りました。

 

最近、社会問題として「格差」の問題を取り上げられることが多いですが、「子供が受けられる教育の質に関する格差」が一番の問題と考えます。「親が子供の教育に熱心である」ことは良い文化だと思うのですが、一方、塾や予備校、私立の中高/大学には、一定のお金がかかります。これはある程度、裕福な家庭の子供でないと、特定の教育を子供に与えることはできないことを意味しており、子供の立場からすると、親の豊かさによって受けられる教育の選択肢に幅がでることを意味しています。昨年、日本のサッカー少年がスペインのバルセロナの下部組織に入団するという話題がありましたが、おそらく日本でサッカーをするよりはお金がかかるはずで、ある程度の家庭の経済力の裏付けがあったと思います。

また「子供が受けられる教育の質に関する格差」は「経済格差の遺伝」という問題につながっています。受けた教育の質が、将来の所得に影響する度合いも高いので

  • 貧乏な家庭に生まると、貧乏になる
  • 裕福な家庭に生まれると、裕福になる

可能性が高いということになります。経済格差の遺伝を防ぐには、やる気のある子供には、より良い学習の機会を社会が与えるようにすることです。極端な例えですが

  • 貧乏な家庭に生まれても、優秀な子供は裕福に
  • 裕福な家庭に生まれても、バカ息子は貧乏に

という社会の方が、希望のある社会だと思います。大人への社会保障を削ってでも、子供への教育投資は増やすべきと思うのですが。。。

その意味で、民主党政権が実施した「こども手当」は、ベストでないものの良い政策だと思っているのですが、自民党の「バラマキだ」という(よく解らない)ネガティブキャンペーンのおかげでどうなるか解りません。(私に言わせれば、同じことが年金にも言えると思うのですが。「年金は高齢者へのバラマキだ」。)

 

子供へ教育投資が充実し、全ての子供に、十分な学習の場が与えられますように。

そして私への教育にお金をかけてくれた親に感謝。

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